八部衆(はちぶしゅう)

八部衆は「天竜八部衆」とも呼ばれ、釈迦如来の配下として仏教とその信者を守ると言われています。この八部衆は、もともとインドの異教の邪神が仏教に取り込まれたこともあって、頭部が鳥の姿をしていたり、顔か3面、手が六本あったりと非人間的な姿で現されています。

八部衆の詳細

天(デーヴァ)
梵天や帝釈天、四天王がこれにあたります。
龍王(ナーガ)
龍はインドの古い言葉でナーガと言い本来は蛇になります。釈迦如来が誕生した時に龍が香湯をそそいだなどの話があります。
夜叉(ヤクシャ)
夜叉は羅刹とも呼ばれた人間を食べる残忍な鬼でしたが、釈迦の説法を聞くことで人々を守ってくれるようになります。
乾闥婆(けつだつば)
音楽を奏でるといわれる神で、帝釈天に仕えています。
阿修羅(あしゅら)
阿修羅は帝釈天と戦う悪神とされていましたが、阿修羅界に生まれために永遠に戦いを繰り返す運命の阿修も、釈迦の説法を聞くことで仏教を信仰する者を守護するようになります。
迦楼羅(かるら)
体が金色の口から火を噴き、毒蛇を食べると言われる鳥の形をした神で、迷いなどを食べてくれるありがたい鳥とされています。
緊那羅(きんなら)
緊那羅の体は半分が人で半分が獣で、頭に角が生えています。
摩ご羅迦(まごらか)
緊那羅と同じように音楽を奏でながら諸神に仕え供養するといわれています。

八部衆の仏像

八部衆の仏像で有名なのが興福寺の八部衆立像です。西暦734年に光明皇后の願いにより造られます。八部衆の中で最も美しいとされているのが「阿修羅」で、あざやかに空間をよぎる六本の手の構成や悲しく苦悩している表情など、他の時代ではみれない作りです。

興福寺の阿修羅が、東京・上野の東京国立博物館で2009年3月31日から6月7日まで展示されており、平日でも1時間待ちの混雑するほどの大人気となっております。

これは、阿修羅立像が問いかけている何かを感じることができる時代になったのではないかと感じてます。

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