愛染明王(あいぜんみょうおう)

愛染明王は、インドのサンスクリット語で「ラーガ」と呼ばれ、彩色・赤色・愛や情欲などの意味があると言われています。特に赤色は日の輝きを示すと同時に愛欲を象徴されてます。

そのような意味をもつ愛染明王は、人間が本来持っている煩悩とされる「愛欲貪染」の心を取り除いてくれる存在として古くから多くのあつい信仰がなされた明王です。

仏教においては直接的に愛が表現されることはありません。これは愛が憎しみを生む可能性があるからとされています。凡人である私達の心にとても敏感な愛だからこそ、醜い姿に陥ってしまってもその結果を糧にして一歩進んで歩くことを教えてくれるのが愛染明王です。

そのような愛染明王ですが、実際には除魔や降伏にご利益があるとされ、いつでも念持られるようにと小さな愛染明王も存在しています。

愛染明王の姿は、顔は忿怒の形相をし、その顔には第三の眼があり、獅子の首を表した冠を冠っています。1面6臂の愛染明王の手には、数珠や弓、矢に三鈷杵、金剛鈴などを持ち時には厳しく、時にはやさしく救ってくれるとされています。

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