馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)

馬頭観音菩薩は、自ら娑婆の世界にとどまり馬が草をむさぼりながら食べるように、諸悪を粉砕し、衆生のあらゆる悩みを断ち切ることを本願として考えら信仰されています。

観善音寺の怒り馬頭観善音菩薩像

観善音寺の怒りの馬頭観善音菩薩は、世の中のみだれや悪行を厳しく戒め、人々を苦しみから救うと信じられています。

菩薩の中で唯一忿怒の形相をしている馬頭観音菩薩は、馬頭明王や馬頭金剛明王などとも呼ばれ、八大明王にも数えられる馬頭観音菩薩は、六道の畜生道を受け持っており、不殺生戒(ふせっしょうかい)の役割を果たしているとされています。

馬頭観音菩薩の名にある馬には、馬の俊足を持って四方を駆け巡り、周囲を蹴散らすように人々の邪悪な行いを粉砕し、人間を立ち直させることから、悪を懲らしめる意味として信仰されてきました。

馬頭観音菩薩の最大の特徴は、頭上に馬頭をいただくことです。尊像については、たくさんの異形が多く造られており、一面二臂、一面四臂、三面二臂、三面四臂、三面六臂、四面六臂などさまざまで、その手に持っているもの変化しています。

有名な仏像としては、福岡県太宰府観世音寺の馬頭観音菩薩です。藤原時代の優作として儀軌に忠実に再現されていると言われています。

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