弁才天(べんざいてん)
弁才天は、古代インドの三大女神として河川の女神や湖沼の女神として讃えられ、その後、女神ヴァーチェと結合して、学問、音楽などの芸術の女神の功徳も持つことになります。
仏教の守護神になってからは、今までの功徳の中の財宝を施す商売繁盛の功徳が大きくなっていきます。それにちなんで、日本の室町時代の頃に「弁財天」と書くことがありますが、これは俗称になります。
大日経疏が書かれてからは、しだいに琵琶を持つ美しい天女に変わっていき、日本では江ノ島、竹生島、安芸の宮島などに祀られています。なおこの3つの弁材天を「日本三弁天」と言います。

また、宗像大社に祀られている三柱の女神の一人「市杵島姫命」が弁才天として崇められるようになってからは、宗像三女神が祀られている神社の多くの主祭神となっています。
本来は学問、芸術の神の弁才天ですが、こうしたことからすべての人間の願いを叶えてくれる現世利益の女神として信仰されていきます。
また、水の神としての起源をもつことから、その縁日は「巳の日」になっています。
その他に、金光明最勝王経に書かれてい弁才天は、いつも8本の手があり、その手には弓や刀などの武器を持っているとされています。これは、弁才天が戦闘の神である性格が残していることを意味しているようです。
五大弁天
- 近江の竹生島 竹生島弁天
- 安芸の宮島 厳島弁天
- 大和の天川 天河弁天
- 陸前の金華山 金華山弁天
- 相模の江ノ島 江ノ島弁天
近江の竹生島 宝厳寺の弁才天
近江、琵琶湖の竹生島の宝厳寺に祀られている弁才天です。この弁才天は、戦国武将の浅井長政が崇拝していたとされ、戦と恵みの神として信仰されています。
弁才天が祀られている「宝厳寺」では毎年8月15日に、「蓮華会」が行なわれています。
宇賀弁天(うがべんてん)
日本の古来からの神に宇賀神といわれる穀物の神がおり、その神は食膳の神、衣食を給する神とのいわれており、弁才天の財富神的な性格を強くするために、宇賀神と結び付けられたのが宇賀弁天になります。また、宇賀神は蛇神、龍神の化身とも信じられていました。



