大威徳明王(たいいとくみょうおう)

大威徳明王は、阿弥陀如来の化身と言われ五大明王の一人とされ、西の方を守っています。大威徳とは大きな威力の徳性をもつという意味があり、死の神、閻魔に終わりをもたらすものなどの意味があることで、「降閻魔尊」とも呼ばれることもあります。

大威徳明王仏像の特徴は水牛に乗っていることと、六面六臂六足であることです。水牛に関してはゆっくりであるがどのような足場のところでも進んでいけることから、忍耐が必要だが確実に勝利に向かっていると考えられます。

大威徳明王の手には、戟、剣、弓、矢、索、棒などの武器を持っています。六本の足をもつのは大威徳明王だけで、六つの神通を表しているとされていることや戦いの時六本の足がある方が長期間戦うことができるなどの意味があることから、戦勝祈願にご利益があるとされています。

六面六臂六足で、六足尊と呼ばれ六つの迷いの世界と六つの行、六つの神通力が表されています。

六つの世界
大威徳明王仏像の六面を指し、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道を観て、清浄なものにする
六つの行
大威徳明王仏像の六臂を指し、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・知恵の六つの行を満たす
六つの神通力
大威徳明王仏像の六足を指し、神足通・天眼通・天耳通・他心通・宿命通・漏尽通の六つの不思議な能力を成し就げる

曼荼羅の中では、半分座ったような姿で描かれており「胎蔵図像」では文殊院の中に描かれていることから、文殊菩薩の化身とも言われています。

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