不空羂索観音菩薩(ふくうけんじゃくかんのんぼさつ)

不空羂索観音菩薩の羂索には、魚をとる網や釣糸のことで、投じられた羂索から逃れるものはないとされることから、悩みや苦しみにもがく人々を一人も洩らすことなく救うことができる意味と考えられています。

また、不空とは「空しい」の意味があり、空しい思いをさせることがないように、衆生の願いを応えようとしてくれているされています。

不空羂索神変真言教(ふくうけんじゃくじんぺんしんごんきょう)によれば、不空羂索観音菩薩の真言を称える者には、現世で二十種、臨終(死んだ後)に八種の利益があるとされています。

二十の現世利益

1. 健康な身体になる 2. 病が取り除かれる
3. 美麗になる 4. 人から愛される
5. 諸根がまもられる 6. 財産に恵まれる
7. 財害を受けない 8. 事業が成功する
9. 種や芽を植えても害を受けない 10. 春に作物を植えて空きに取入れても害を受けない
11. 精気が充実する 12. 衆人に賞誉される
13. 敵におびえることがない 14. 怨みの気持ちがなくなる
15. 人を害したり害されたりしない 16. 他人から嫌われたり恨まれたりしない
17. 煩悩が消える 18. 火水難を受けない
19. 諸天善神の神護を受ける 20. 毎日慈悲と喜捨にみちた生活が送れる

その他にも、国土一切の人民の安穏になるとも説かれていることから、鎮護国家の利益を求められる国で深く信仰されることになります。

不空羂索観音菩薩の姿の特徴は、左右に四本の手があることです。これには布施、愛語、利行、同事の網(羂)をはり、釣り糸(索)で救いとることで、優しい言葉で語り、相手にプラスになるように心がけ、お互いが楽しく喜べるように努めよと言う意味があるとされています。

サイトについてお問合せリンク集サイトマップ