鬼子母神(きしぼじん)
鬼子母神はサンスクリット語で「ハーリティー」と呼ばれ、緑色の意味があります。これを音写すると訶梨帝母(かりていも)とも呼ばれます。
鬼子母神は、釈迦に説いてもらうまでは人間の子供を奪っては食べるといった性質が邪悪な神でした。しかし、釈迦に500人の子どもの中でも特に大切していた子どもを隠されることで、母の悲しみを知ることになります。その後は安産・育児の守護神として信仰されます。
仏教に入った鬼子母神は、ザクロを食べるようになります。このザクロは魔除けの果実とも言われ、たくさんの種をつくることから、農穣や多産のシンボルとして知られています。また、ザクロは人の肉に似ていることから人間の肉の代わりにザクロを食べるように釈迦から勧められたとも言われています。
鬼子母神の姿は、左手に幼児を抱き、右手にはザクロを持って右足を垂らして座っている姿が一般的です。それ以外に、頭に角を生やした口が裂けて子を連れている仏像もあります。




