吉祥天(きちじょうてん)
吉祥天は、毘沙門天の妃で福徳の女神とされており、その姿は中国の唐時代にみられる貴婦人のようで華麗な姿をしています。サンスクリット名で「シュリー・マハーデーヴィー」と呼ばれ、美しさ・幸運・繁栄などを意味を持っています。
また、仏教では吉祥天を胎蔵界の大日如来の化身として考えられています。
この吉祥天の仏像の姿は、左手に「如意宝珠」を持っており、頭には宝冠をかぶっています。この如意宝珠は、宝物や食べ物など様々なものを自由自在に出すことができたり、病気や悩みを取除いてくる考えられています。
日本では、聖武天皇の頃より信仰されていると考えられ、東大寺や薬師寺などで吉祥天の功徳いよって、天下泰平、五穀農穣として「吉祥悔過会(きちしゅうけかえ)」と呼ばれる祈願が行われており、多くの信仰を受けていたとされています。
吉祥天は、室町時代の頃に出てきた「七福神」の一人に入っていましたが、いつしか七福神の福禄寿にとって変わられことが原因で七福神の中から吉祥天の名は消えてしまうことになったようです。
しかし、弁財天の信仰が高まるにつれて、吉祥天の信仰に陰りが見えまじめ、室町時代になると両者の人気は逆転してしまいます。




