日光菩薩(にっこうぼさつ)・月光菩薩(がっこうぼさつ)
日光菩薩と月光菩薩は、薬師如来の脇侍として登場し薬師三尊として構成されます。

日光菩薩は、千の光明を発して生や苦の闇をなくすとされる太陽の象徴とされ、月光菩薩は月の光の象徴になります。毎日がかならす青空が広がる晴天でなく、月も毎日姿を変えています。同じように身体も元気がよい時とそうでない時があり気持ちが暗くなることもあります。
日光菩薩・月光菩薩には、このようなメッセージもあるとされています。
薬師如来は、日光菩薩と月光菩薩によって、24時間ずっと病に苦しむ人を助けることができるのは、日光菩薩や月光菩薩がそれぞれ昼夜を分担して薬師如来の教えを保護してくれているからです。
日輪と月輪
日光菩薩の持ち物として、蓮弁の上に太陽を模した日輪の円の中によく三本足のカラスが描かれています。月光菩薩では、同様な蓮の上には月を模した月輪の中にウサギが描かれています。
奈良 西ノ京 薬師寺の日光菩薩と月光菩薩
仏像の中で、ここまで繊細に造られたものは少なく、普段では観ることができない後ろ姿も人間の肌を思い浮かべることができるほど完璧に造られています。

いつもは、薬師如来の左右に立っている日光、月光菩薩ですが、遠くから見ると左右対称の仏像に見えますが、近くでみると「日光菩薩」は男性的で、「月光菩薩」は女性的なイメージで造られているのが分かります。
1300年も前にこの薬師三尊を造られた方とはどのような方だったのでしょうか。どのような気持ちでどのような方法で造られたのかとても気になります。人生40年の時代であったころ一生をかけて造られたもののようにその作り手の情熱と信念がみれる仏像ではないかと思います。




